MICS心臓手術当日|全身麻酔からICUで目覚めるまでの12時間

いよいよMICS心臓手術の当日を迎えました。

手術室へ向かう前の朝、全身麻酔を受ける直前、そしてICUで目が覚めるまでのことを、できるだけ記憶に残っている範囲で書いておきます。

これから心臓手術を受ける方や、ご家族が手術を控えている方にとって、ひとつの体験談として参考になれば幸いです。

手術当日の朝

手術当日の朝になりました。

いつものように午前6時に、検温、血圧測定、体重測定などのルーチンを行いました。

朝食は軽めのものが出ました。

ただ、心なしか緊張していたのだと思います。あまり朝食を食べた記憶がありません。

看護師さんが、

「いよいよですね。手術室までご一緒します。緊張しないでくださいね」

と声をかけてくださいました。

その一言で、少し気持ちが落ち着いたように思います。

手術前の準備

手術では全身麻酔を行います。

そのため、手術用の紙おむつに履き替える必要がありました。

万が一、手術中に排泄があった場合に備えるためのものです。

この紙おむつは、入院前に病院から薬局で購入してくるよう指示されていたもので、自分で用意しておきました。

下着はすべて脱ぎ、紙おむつだけを着用し、その上に手術着を着る形になります。

さらに、頭には髪の毛を覆うカバーのようなものを付けました。

このあたりから、いよいよ本当に手術が始まるのだと実感してきました。

ストレッチャーで手術室へ

準備が終わると、ストレッチャーに乗せられ、手術室へ向かいました。

手術室はかなり下の方のフロアにあるようで、エレベーターに長く乗ったような気がします。

病室から手術室までの移動時間はそれほど長くなかったはずですが、私にはとても長く感じられました。

手術室に入ったときの印象

手術室に入ると、見たことのない機械がたくさん並んでいました。

人工心肺の機械だけは、なんとなくそれだと分かりましたが、それ以外の機械は初めて見るものばかりでした。

MICS手術について説明してくださった主治医の先生が、

「心配せず任せてくださいね」

と声をかけてくださいました。

そのほかにも、数名の医師の先生がいらっしゃったように記憶しています。

たくさんの人が自分の手術のために準備してくださっていることを感じ、ありがたい気持ちと緊張が入り混じっていました。

全身麻酔が始まる

その後、前日に麻酔の説明をしてくださった麻酔科の先生が近づいてきました。

「これから全身麻酔をかけます。ゆっくりと呼吸をしてください」

そう言われ、マスクを装着されました。

最初は、

「これからどうなるんだろう」

と思っていました。

しかし、すぐに何が何だかわからなくなりました。

おそらく、麻酔によって意識を失ったのだと思います。

そこから先、手術中にどのようなことが行われたのか、私にはまったく分かりません。

※この記事は、私自身の手術体験をもとにした記録です。麻酔や手術後の感じ方は人によって異なります。不安な点は必ず主治医や麻酔科医にご相談ください。

ICUで名前を呼ばれる声

しばらくすると、名前を呼ばれる声が聞こえたような気がしました。

最初は、夢の中で誰かが呼んでいるのかと思いました。

しかし、だんだんと声が大きくなり、どうやら看護師さんから呼ばれているようだと分かってきました。

返事をしよう。

起きよう。

手を動かそう。

足を動かそう。

そう思っても、何もできませんでした。

ただ、名前を呼ばれる声だけが続けて聞こえていました。

目は覚めているのに、身体が動かない

目は覚めていると言ってよいのか、意識はあるように感じていました。

しかし、まったく反応ができません。

声も出せない。

身体のどこも動かない。

目は覚めている感覚なのに、声が出せない。

手も足も動かない。

「手術は失敗したのだろうか」

そんな不安が頭をよぎりました。

しかし実際には、麻酔から覚醒する途中だったようです。

はがゆい思いをしながら、しばらく必死に意識を保とうとしていました。

少しずつ身体が動き始める

しばらくすると、ようやく足の指や手の指が少し動くようになってきました。

その後も意識を集中していると、まぶたが少し動かせるようになりました。

そして、ようやく光を感じるようになりました。

やっと目が開いたのです。

ICUのベッドの上で目覚める

目を開けると、そこはICUのベッドの上のようでした。

身体のあちこちに管やセンサーが付いていて、まるでSF映画に出てくるサイボーグのような姿でした。

いろいろな機械に接続されている状態で、自分の身体が自分のものではないような、不思議な感覚がありました。

こうしてようやく目が覚め、少しずつ手足が動かせるようになり、声も出せるようになりました。

「手術は無事終わりましたよ」

看護師さんから、

「お疲れ様。手術は無事終わりましたよ」

と言われました。

その言葉を聞いて、本当にほっとしました。

時計を見ると、12時間以上が経っていました。

自分にとっては一瞬のようでも、実際にはとても長い時間が過ぎていたのです。

まとめ

MICS心臓手術の当日は、手術室へ向かうところまでは記憶があります。

しかし、全身麻酔が始まってから手術中のことは、まったく分かりません。

次に記憶があるのは、ICUで名前を呼ばれている声でした。

目は覚めているように感じるのに、声が出せず、身体も動かせない時間は、とても不安でした。

それでも少しずつ手足が動き、目が開き、看護師さんから「手術は無事終わりましたよ」と言われたとき、心から安心しました。

次回は、ICUで目覚めてからその日の夜までの様子について書いていきます。

次回の記事

次回は、ICUで目覚めてからその日の夜までの様子について書いていきます。

術後の痛み、身体に取り付けられた様々な管、看護師さんとのやり取り、そして長い夜について記録する予定です。

次回タイトル案:ICUで目覚めてからその日の夜まで|術後の痛みとその日やったこと

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