心臓手術後の退院日|病院を出て自宅に戻るまで

心臓手術後の退院日|病院を出て自宅に戻るまで

MICS心臓手術を受けてから、退院の日を迎えるまでの記録です。

手術後の検査結果、退院に向けた手続き、そして実際に病院を出て自宅に戻るまでのことを書いていきます。

退院できることはうれしい一方で、実際に外の世界へ戻ってみると、病院内での回復とは違う大変さもありました。

手術から数日が過ぎて

手術から3日、4日と過ぎていく中で、傷口もだいぶ治癒してきました。

シャワーも徐々に普通に浴びることができるようになってきました。

ただ、身体のあちこちの痛みは、なかなかすぐには治りませんでした。

特に、MICSで器具を入れた脇腹の傷と、人工心肺を接続した鼠径部の痛みが長引いていました。

また、左手は点滴を何度も刺したため、内出血がひどい状態でした。

退院前の検査

退院が近づく中で、胸部超音波検査を何回か受けました。

これは、心臓の動きを超音波で確認する検査です。

検査の結果、今回の手術で処置した、弁を支える人工の筋は正常に機能していると説明されました。

手術前には血液の逆流が大きかったのですが、それがほぼなくなっている状態だと医師から伝えられました。

この状態であれば、一般の人とほぼ同じレベルであり、心臓については対応できたと判断できるとのことでした。

その説明を聞いて、手術を受けた意味を実感しました。

もちろん、胸部超音波検査以外にも、血液検査、レントゲン、心電図など、関連する検査を数回受けました。

退院の準備が始まる

入院から一週間ほどたったころ、医師から、

「そろそろ退院の準備をしましょう」

と言われました。

そこで、退院日や退院に必要な手続き、書類について相談しました。

保険の支払いを受けるための書類や、勤務先に提出する診断書、自宅療養期間を示す書類などについて確認しました。

私にとっては初めての経験だったため、どのくらい自宅療養が必要なのかもよく分かりませんでした。

先生は、過去の経験も踏まえて、安全側で考えた方がよいとアドバイスしてくださり、診断書についても配慮して書いてくださいました。

会計と高額療養費の手続き

今回の手術は、高額療養費に該当する手術でした。

そのため、必要な書類の準備や、費用についての確認も行いました。

また、今回はコロナ禍で個室を利用していたため、個室の差額についても会計担当の方と事前に話をしました。

コロナという事情もあり、個室の差額については配慮いただけるとのことで、とてもありがたかったです。

このあたりの手続きには妻も来院して一緒に立ち会ってくれたため、とても助かりました。

退院に向けた荷物整理

退院に向けて、入院時に持ち込んだ荷物を整理しました。

髭剃り、ドライヤー、歯磨きセット、タオル類など、入院中に使っていたものを一つずつ片付けていきました。

結局、入院してから退院までの期間は10日間でした。

心臓を止め、人工心肺を使う手術を受けたことを考えると、10日間で退院できることに驚きもありました。

退院当日

退院当日は、妻が迎えに来てくれました。

帰りは電車で帰ることにしました。

病院内ではある程度普通に歩けていたため、そのまま電車でも帰れるだろうと思っていました。

先生にお礼をし、必要な手続きを行い、書類を受け取って病院を出ました。

病院の外は想像以上に大変だった

自宅までは、複数の電車を乗り換えて帰る必要がありました。

乗り換えの際には、階段を上ったり下りたり、駅から駅まで歩いたりしなければなりません。

私は来院時と同じような感覚で歩いて移動してしまいました。

病院内でリハビリをしていたとはいえ、実際の社会の中での移動は、病院内の廊下を歩くのとはまったく違いました。

途中で視界が白く飛ぶように感じ、まぶしくなってきました。

呼吸もつらくなり、身体が動かなくなってしまいました。

そして、乗り換え駅の改札付近で座り込んでしまいました。

※退院直後の移動は、想像以上に身体へ負担がかかることがあります。私の場合、電車で帰宅しましたが、体調や距離によっては、タクシーや車での移動も検討した方がよいと感じました。退院時の移動方法は、事前に医師や家族と相談することをおすすめします。

駅員さんに助けてもらう

その様子に気づいた駅員さんが来てくださり、一時休憩所へ案内してくれました。

そこで10分ほど横になっていると、少しずつ症状は落ち着いてきました。

そのとき、

「やはり、手術前のように動いてはいけないのだ」

と強く実感しました。

その後は、できるだけゆっくりと、身体に負担をかけないようにして自宅まで戻りました。

妻が一緒にいてくれた安心感

妻が一緒にいてくれて、本当に良かったと思いました。

一人だったら、途中でかなり不安になっていたと思います。

病院から自宅までの道のりは、普段よりも妙に長く感じました。

家に着いたときは、

「ようやく無事に帰って来られた」

と心から感じました。

まとめ

退院の日は、手術が無事に終わり、病院を出られるうれしさがありました。

一方で、病院の外へ出ると、身体はまだ十分に回復していないことを強く実感しました。

病院内で歩けていても、駅の階段や乗り換え、長い移動は別物でした。

退院後の移動は、決して無理をしないことが大切だと思います。

次回は、退院して自宅に戻ってからの生活について書いていきます。

次回の記事

次回は、退院後に自宅で過ごした最初の数日について書いていきます。

自宅での痛み、寝る姿勢、食事、階段や入浴、そして少しずつ日常生活へ戻っていく過程を記録する予定です。

次回タイトル案:心臓手術後に自宅へ戻ってから|退院後の生活と注意したこと


心臓手術体験記シリーズ

  • ① 心臓手術が決まるまで
  • ② 心臓手術のために入院した日
  • ③ MICS心臓手術当日
  • ④ ICUで目覚めてからその日の夜まで
  • ⑤ 心臓手術翌日|ICUで迎えた朝と一般病棟へ戻るまで
  • ⑥ 一般病棟へ戻ってから|病院食と術後リハビリの日々
  • ⑦ 心臓手術後の退院日|病院を出て自宅に戻るまで
  • ⑧ 心臓手術後に自宅へ戻ってから(次回予定)